イワシとナマズ
2023-06-13
昔は沖合で獲れたイワシを港まで運んで来ようにも、その途中で死んでしまうくらい弱い魚であることから「よわし」と呼ばれていたものが変化したとか。
しかし魚は鮮度が命のため、何とか元気な状態で港まで運びたいと漁師たちが悩んでいたところ、ある漁船だけが港まで元気なままのイワシを運んでいたそうです。
そこには周りの漁師たちもびっくりな仕掛けがあり、何とイワシの入った生簀にナマズを一緒に入れていたというのです。
ナマズは生簀の中で大暴れ、イワシは「これはまずい!」と必死に泳ぎ続け、その結果として港まで元気なままたどり着いたということでした。
真相は定かではありませんが、元々はノルウェーの漁師町に伝わるお話だそうです。
私たち人間社会も同じで、集団の中に少しくらい”異質”な存在があった方が適度な緊張感が生まれ、それによってより良いものが生み出されるということがあります。
身体の健康を考える際も同じで、適度なストレスは健康のためにあった方が良いともされています。
鰯(イワシ)の中の鯰(ナマズ)、そんなに煙たがらなくても悪いことばかりではないのですね。
ちなみにこのエピソード、"さかな検定3級”の問題にも出てきたそうです。
興味のある方はチェックしてみてください