アジ釣りで考えてしまったこと
2025-03-11

アジ釣りに出かけた。
海風が心地よく、潮の香りが漂う中、隣の女性が釣り竿を持って、楽しげに仕掛けを投げている。
最初はそれほど気にも留めていなかったが、彼女がどんどんアジを釣り上げていく様子を見て、少し焦りが出てきた。
自分も棚はしっかり合わせているし、しっかりコマセを撒いている。
しかし、なぜか釣れない。何度も仕掛けを投げ返し、リズムよくコマセを撒きながら待ってみても、アジは一向に釣れない。
その時、隣の女性がまた一匹アジを釣り上げるのを見て、よーく観察をしてみた。
彼女と自分の棚*は一緒であった。なのに釣れない。アジ釣りでは、棚が重要であるというのは基本である。その重要な棚に違いはないのに自分は釣れず、一方で彼女はまた釣っている。
「やばい」と焦るのだが一向に釣れない。彼女が10匹ぐらい釣っているのに釣れない。恥ずかしかったが彼女の釣り方をさらにじーっと観察してみた。
すると何が自分と違うのか、ひとつ分かった事があった。コマセを撒いてから1分間ぐらい時間をおいていたのだ。
「もしかしたら、基本の釣り方だけに囚われ過ぎているのかもしれない。」そんな気がしてきた。棚だけ合わせれば釣れるという基本的なことにこだわるあまり、柔軟に状況に合わせて釣り方を変える発想が欠けていたのだろう。
