坂と温泉とうどんと階段
2024-02-21
カンパイブログを楽しみにしている皆様はもうお気付きですね。
今回はそう、
『四国一周 登った分だけ降りないとお家に帰れないよ研修旅行2024冬』
の巻でございます。
お正月のゴロゴロモードを切り替えて、目指すは松山道後温泉。
松山空港からバスに乗りまずはビールで羽田からのフライトの無事を祝う。
車窓からの景色は見覚えがあった、数年前に出張で訪れ傍若無人に走る路面電車に怯えたあの街だ。
観光バスはお構いなしに我々を本日の宿に運ぶ。
「新入社員の方々や普段別の現場で中々絡めない方々との久々の交流や、私自身初めての土地に足を踏み入れるということもあり、ワクワクがとまらなかったです。」(M崎談) |
平坦だった街並みは急に細い坂道になり到着しました、ホテル椿館。
温泉街の1番てっぺん、宴会までの自由時間は下界に降りるしかない。
一月とは思えない陽気に上着は必要ない。
足早に坂道を降りランチタイム、『鯛めし』である。
想像と違い土鍋で炊いた鯛めしではない刺身をご飯にオンするタイプが登場。
これはもう日本酒も登場するしかない。
「1グループ10人ほどの4グループ・・・皆やはり郷土料理である鯛めしを目指す!とはいえ先ずはビール!きっと、いや間違いなく他のグループもそうでしょう、2種類の道後ビールを飲み比べましたが、白黒ともに美味しく私はお土産にセット購入しちゃいました。そして程なくして出てきた鯛めしがまたね、鯛と卵と和出汁の合わせ技が旨いこと旨いこと。ほんと大満足でした!」(M崎談) |
松山を語るには松山城を知るべきだ。
路面電車の乗り方を地元住民に教わり(感謝)、最寄っぽい駅で下車。
徒歩で向かうチームを横目に一歩リード感をかもし出し、どこからが松山城なのかもわからないほど階段を登る。
お城らしき建造物に足踏み入れると、踵がはみ出る幅の階段のオンパレード。
記憶にあるのはアイスクリームのみ。汗ばんだ身体に風が気持ち良い。
登った分だけ降りなければ。
「天気も良くてお酒も入ったせいなのか、お城が目の前に現れるとテンション上がりますね。何より400年以上前の技術や道具でこんないお城が作れるのがすごいな。昔の人は知恵を絞り、あるもので何とかする!現場でもそういった光景が見られるんで感慨深いものがありましたね。」(M崎談) |
ホテル最寄りの駅(路上)からホテルまでは松山城と匹敵する上り坂だ。
降りたのだから登らないと帰れない。
言葉数が減り、無言のまま部屋に入る。
宴会の話は必要ないだろう。
いつものカンパイ、いつもの盛り上がりである。
「待ちに待った大宴会!乾杯ともに楽しむ一択の宴が始まった。我が社はお酒好きが多いので静かな会などない!勤続表彰、新入社員さんたちのおもしろ挨拶、ちらほら始まるミニゲーム・・・もはや笑い声しか聞こえない。この後のカラオケ大会がどうだったかは言うまでもないですねみんな一生懸命遊んで最高な初日でした。」(M崎談) |
参加希望者がいれば来年度は早めにエントリーをオススメする。
カンボジア研修生が得意とするカラオケ&ダンスで腹が捩れるほど笑い楽しんだあとは、夜の道後温泉ぶらり旅である。
ネオンに集まる夏の虫のように坂を降りギラギラしたスポットへ向かう。
正確にはギラギラスポットの手前の居酒屋で飲み直し。
ホテルまでの道のりは昼間よりは軽快だった感覚がある。
1日目の夜が終わる。
ホテルの朝食はなんとも言えない期待と安心感がある。
2日目香川のスタートです。
うどん学校という施設で讃岐うどんを学ぶ。
どちらかと言うと蕎麦派だが、貴重な体験は脱サラ後の希望になる。
皆真剣に小麦粉と戯れた。
おっと、うどんの前に四国八十八ヶ所霊場 第 51 番札所、金刀比羅宮参拝である。
石積みの階段は785段(私の計算では60階建てのビルと同じ、横浜ランドマークタワーに匹敵)、神様は高いところが好きなのか。
ひたすら登る、これは同じだけ降りる。
知っている。
膝を笑わせ無事に世界平和を願いSiriにうどん屋を尋ねると、流石にうどん屋は沢山あるようだ。超穴場的なうどん屋を選び山菜うどんは邪道かもしれないが注文。
しかし皆の興味は店の隅にあるおでん鍋。
小学生の頃、用途は忘れたが竹ひごという細く長い竹の棒でなにかをした。
そんな竹ひごに刺さった真っ黒なおでんと思われる食べ物は色の割には味は薄い。
優しいおでんと言ったところだろうか。
全員の竹ひごを数えると36本。
ほぼ鍋は空。ご馳走さまでした。
無事に徳島入りを果たし阿波踊り会館にて阿波踊りの元祖を体験する。
参加型イベントなので承知の上で参加する事をおすすめします。
ここで才能を発揮したのはみっちゃんさん。
一昔前に芝浦の大型ディスコ、何とか東京で慣らしたダンスセンスが光っていたのか、見事準優勝!
優勝は別のグループの若い女性。
踊りのレベルは負けていない、何で負けたのかは誰にもわからなかった。
2日目の宴会は地鶏が美味しい居酒屋さん。
ホテルから37人行列で向かう、街は都会と変わらぬ雰囲気でワクワクが止まらない…人もいただろう。
ほろ酔いで外に出ると自然と夜の繁華街へ溶け込んでいく者たち。
徳島ラーメンで身動きができないほど腹を満たす者。
欲張ってあれこれ探し回り最終的に老夫婦が営む街中華でビールを飲む者。
それぞれの長い夜には報告の義務はない。
自由に楽しみ、最終日に備える。
3日目、早めの起床でバスに乗り込み、わんだーなるとへ向かう。
私この時点で扁桃腺違和感。
陽気に合わせTシャツ一枚ではしゃいだのだから当然の報いだろう。
それとホテルの朝食はなぜかテンションを上げる。
バスは徳島道を進む。一応ビールを飲む。
バスガイドの六ちゃんは四国を知り尽くしていた。
教科書にも、ガイドにも載っていない四国にまつわるトークが昨晩はしゃぎ過ぎた者たちの子守唄になる。
私は旅の思い出に全てをメモしたが、ここでは発表しない。
鳴門海峡のナルトは海面を跳ねるクロマグロの興奮がある。
仕組みについては勉強したが、ここでは省略する。
実は帰りの飛行機は諸事情により飛ばない。
旅慣れたカンパイ軍団にはそれほどの心配はなく、最終日目的地を新神戸駅に変更。
バスの旅が長くなるが六ちゃんのトークがあるから飽きることはない。
途中、霊山寺(お遍路の第 1 番札所)により研修旅行を無事に終えられる事と世界平和を願い参拝。
全ての行事が終わる。
新神戸からは急遽交通機関変更ため、新幹線は全員B席に縦に並び横浜へ。
楽しい時間は短い、楽しい思い出があれば
また頑張れる。
そんな旅になった。
一生懸命働いて、一所懸命遊ぶ。
カンパイの唯一の約束。
2024年も良い年になるでしょう。
最後に…
高知県ごめんなさい。
いつか必ず行きます!!
最後の最後に…
四国には履き慣れた靴で行きましょう。
最後の最後の最後に…
新年早々お休みごめんなさい。
(記:黛)